三重県出身。
美容専門学校卒業後、都内美容室勤務を経て、ヘアメイク事務所に勤務。
映像系ヘアメイクを目指し、サンタフォンスに入学したのち、株式会社山田かつらに入社。
現在は、ドラマ、映画を中心に活躍する。
最近では、救急救命の現場を舞台にした医療ドラマを担当。 迫真にせまるキズメイクを手がけた。

「ちょうどいま、キズメイクの勉強会をしていたところなんですよ」と、にこやかに語る南部美年さん。つい最近、医療系ドラマを担当したことから、同僚たちにレクチャーしたのだそうです。
「勉強会は自主的に開いています。皆プロですから、現場からリクエストされたらちゃんとできないといけない。だから、知らないことは自らすすんで『教えてほしい』と声をかけるのが基本なんです。表現の幅を広げる事は、私たちの使命ですね」
 いまではベテラン格の南部さんだが、現職に就く前、8年ほど美容室勤務経験があったそうです。
 「映像系のヘアメイクは長年の夢でした。途中で職種を変える事に不安はありましたが、諦めたくなかった。ドラマ班は、体力的に大変ですが、内容によって様々なヘアメイクにトライできることが醍醐味でもありますし、360度、役者さんの世界を作り込めることが、私の大きなモチベーションになっています」

東京都出身。
美容専門学校を卒業後、サンタフォンスに入学。
修了後、株式会社山田かつら入社。
主にドラマ、時代劇、映画を担当。
ハリウッド映画の撮影を担当した経験もあり、海外チームの、大胆かつ完成度の高い「ひげ」メイクやエアーブラシのテクニックに驚かされたという。

株式会社山田かつらのヘアメイクアーティスト、外山隼人さんは、最近始まったドラマ2本も担当しており、忙しい日々を送っているひとり。
 「ドラマ1本につき、2人で出演者全員を担当します。うれしいことに、最近は制作側からの指名で『今度のドラマをやってほしい』と依頼されることも。ドラマ班は、昼夜を問わず、常に緊張を強いられる仕事ですが、それが僕には合っているみたいです。入学時は予想もしていなかったんですけどね(笑)」
 サンタフォンス在学時、現在の外山さんのようにドラマの現場で活躍する講師から、ブローやナチュラルメイク、キズやヤケドといった特殊メイクまでを短時間で教わったことで技術への興味が深まったそうです。
 「入社後、ハリウッド映画の現場を体験することもできて、高い技術に刺激を受けました。自分も、これからスタンダードになるような新しい技術を開発していきたいと思います」

宮城県出身。
美容学校卒業後、美容室に勤務。
求人誌でサンタフォンスを知り、映像系ヘアメイクの世界へ。
現在、株式会社山田かつらに所属し、バラエティをメインに活躍中。
担当する番組キャラクターがヒットし、歌手デビュー、映画化にまで携わった。

 現在、バラエティ番組を中心に活躍し、映画撮影を終えたばかりの石井織恵さん。石井さんがサンタフォンスに入学したのは、美容師を始めて半年経った頃。当時はアルバイトをしながら必死に学んだそうです。
「在学中は大変でしたけど、あっという間でした。いまは、あるタレントさんに指名していただいている事もあり、同じバラエティ番組を5年以上担当しています。出会いは、本当に一期一会。バラエティは旬の感覚が大切ですし、どんな仕事にあたるか分からないからこそ、研究は欠かせません」
 最近の仕事では、制作サイドから依頼され、女装キャラクターのヘアメイクを提案したところ、人気が爆発し、歌手デビュー、映画化にまで発展した。
 「バラエティの現場では、私たちの役割も大きいですが、ときには芸人さんが自分で描いたメイクのほうが面白かったりするんです。そんな感性がぶつかり合う現場が楽しくて仕方がないですね」

美容学校卒業後、サンタフォンスに入学。
現在株式会社山田かつらにて、バラエティ番組、ものまね番組をメインに活躍中。
毎日お昼の番組を担当しており、トレンドを取り入れたタレントのヘアメイクに定評がある。

子どもの頃からテレビの現場に憧れていたという齋藤久子さん。現在、お昼の番組を中心に、バラエティ、ものまね番組のヘアメイクとして活躍中です。「バラエティ番組や情報番組は、ライブですから旬の感覚が大事。特に女性タレントさんのときは、同世代の女の子がマネしたいと思われるヘアスタイルを心がけています。テレビの現場は大変、と言われますが芸人さんやタレントさんなど、魅力ある人物に会っていると、疲れが吹き飛ぶんです」
 若いセンスを発揮して旬をつかみ、高い信頼を得ている齋藤さんも、ものまね番組の時は特別に緊張するといいます。
「ものまねは、まず、似ていないといけない上に、面白くなければいけません。テストメイクもないですからほとんど即興なんです。タレントさんも勝負をかけていますし、プレッシャーはすごいんですよ。まだまだ、勉強中の身。期待に応えられるように、どんどん表現の幅を広げていきたいです」